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「いいな討魔。女の子に弁当を作ってきてもらえる何て、男の夢だぜ?」
「そういうものなのか?」
「そりゃそうさ。羨ましいったらねぇぜ」
ニコニコと一茶は笑っているが、討魔はまた首を傾げていた。やはり『非日常』が『日常』になっている討魔には、『普通の学生』のように考えることができないのだ。
「あんた等いい加減、私の話を聞けー!」
と、何度も弁解の言葉を妨げられた影宮は、次は別の意味で顔を真っ赤にして怒った。
「まぁ抑えて抑えて」
と、藍川は影宮の怒りを和ませた。「ふぅ~」と深呼吸をした影宮は弁解を始めた。
「私が討魔に弁当を作ったのは、ただ単に討魔がいつも購買で済ましてるから健康に悪いな~って思ったからよ」
影宮は少々言葉に詰まりながら言った。藍川は「ふ~ん」とニヤついていた。
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