第一章 懐かしき人

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  「まぁそういうことだから、オレは年中無休で大忙しだ」 「ちぇっ。できれば討魔にも協力して欲しかったんだけどな」 心底残念そうな顔をする一茶を見て討魔は 「助言くらいならしてやれるが、オレでは役に立たないだろ?」 恋愛事に疎い討魔はそう判断していた。 「仕方がないか……」 そう一茶が呟くと、藍川と影宮がいつの間にか来ていた。 「ね、ねぇ討魔」 影宮は何やら恥ずかしそうにしながら 「あ、明日も弁当作ってきてあげようか?」 「は?」 いきなりのことに驚いた討魔は「何故?」と聞き返した。
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