サンクチュアリ

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「美樹~次の授業なに」 「世界史かな」 「やだやだやだやだ」 「ワガママ言ったって時間割りは変わんないよ」 足をバタバタさせると美樹に頭をはたかれた。 「ホコリがたつでしょ!」 「良いじゃん~ホコリくらい~」 プーと頬を膨らませる。 頬を押し潰すとブッという、汚い音が出た。 「キャハハハ!おならみたい!」 「…結、あんた……」 汚い…死にそうな顔で美樹はそう告げた。 「オナラとゲップは自然現象だし、汚くなんかないよ~」 隣の席の男子がフフ、と笑った。意外に聞かれてるものなのか。
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