204人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃあ、隼と菜奈ちゃんの婚約を記念して、カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
「………。」
今、私は隼兄ぃの家で隼兄ぃの両親、隼兄ぃ、私のお父さん、お母さんと一緒にご飯を食べている。
目の前にはすき焼きやおさしみ、しゃぶしゃぶ…
とにかく、見るだけでもお腹が一杯になるようなボリュームだ。
「さあさあ!未来のお嫁さん、遠慮せずに食べてね!早く孫が見たいわぁ♪」
「やぁねぇ、亜紀ちゃんったらぁ。まだ早いわよ!」
キャハハと笑いあっているお互いの母。
「瞬ってお酒飲めたっけ?」
「飲めるよ、真幸くんよりは。」
「何っ!?喧嘩売ってんのか?よしっ、飲み比べだ!!」
飲めるか飲めないかで小さな火花を散らすお互いの父。
「なんだ、どうした?食べないのか?」
隣でバクバクお肉を頬張る、婚約者…。
「てか、あんな所であんなこと言うのってどうかと思う…。」
隼兄ぃに差し出されたしゃぶしゃぶのお肉を口に入れながら、私は言った。
最初のコメントを投稿しよう!