~プロローグ~

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新暦0066年、ミッドチルダ     夜の町に月の灯りがともされる頃、俺は道を走っていた。   「はあ・・・はぁ・・・」   何かから逃げるように息を切らしながら走っていた。しかしそれは人間からではない、例えるなら現実からだ。   「・・・ひっく・・・くっ・・・」   一体どれくらい走っただろうか、疲れと現実の残酷さに涙が出てきた。   「・・・泣いてる場合じゃない・・・。僕がやらなきゃいけないんだ、管理局に入って…」   服の袖で涙を拭き、剣の形をした小物がついてるネックレスを見ながら呟く。 そこ言葉に答えるように、剣の部分が一瞬光った。   「行こうインフィニティア、僕達で救うんだ!」   そう言うと、僕は何かに向かって走り出した。 それは9歳の出来事だった。
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