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会津に帰ると、兼続は新たな城、神指城の建設に着手した。また景勝も、鉄砲の買い入れを行った。
それからしばらくして、景勝の元に家康から書状が届いた。
兼続:書状の内容は越後の春日山城主、堀秀治が殿に謀反の疑いありと、報告した。理由は城の建設、鉄砲の買い入れなどだ。よって上洛して申し開き立てよとの事。
甘粕景継:それだけで謀反の疑いありとは、あんまりだ。
兼続:今上洛を拒めば、真逆心ありと見て、戦争になる。
その日の夕方
景勝:全く、家康もふざけたものよ。このような脅しに屈していては、武門の名折れじゃ。
兼続:これはしたり。自分も全く同じ考えです。例え戦になろうとも、私には策があります。負けは致しませぬ。
景勝:正義は我らにある。我らの思い、この書状にぶつけてやろうぞ。家康がグゥの音も出せぬ程にな!
その夜兼続は、家康に向けて一通の手紙を書いた。いわゆる直江状である。
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