☆星空の出会い☆

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朝、ジリジリと枕元で鳴る目覚まし時計の音が僕を夢の中から引き離した。 「うーん…もう朝か…」 まどろんだ瞳で手探りで時計を止め、重たい体をなんとか動かし布団から這い出る。 窓から射し込む朝の日射しを、全身に浴びながらゆっくりと背伸びをする。 「…………着替えよ」 今にも閉じてしまいそうなほど、重たい瞼を無理矢理開きベッドから降りる。 フラフラと覚束無い足取りながらも、なんとか近くにあるクローゼットまで行き着くことは出来た。 おもむろにクローゼットを開くと、綺麗にハンガーに掛けられ整えられている洋服の中から、赤いブレザーと白いカッターシャツを手に取った。 カッターシャツ、ブレザーの順に袖を通し、ボタンを全て止め、ネクタイを絞める。 一年前、初めてネクタイをした時は上手くいかなかったが、今では楽に絞めることができる。 何だかんだで僕も成長したよな~。 と、そんな事を思いながらも、テキパキと制服に着替え、本格的に目を醒まそうと思い洗面所へと足を向ける。
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