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慣れた手付きで、ご飯茶碗を持ち、流し込むかのように一気に口腔内へと詰め込む。
途中、危うく詰まりそうにもなったが、そこはお茶でカバー。
そうすることで、より一層速く食べる事も出来て一石二鳥……とはいかないか。
「じゃあ母さん、行ってきまーす」
「ちょっと、かなちゃん!まだ話は終ってないわよ!」
「帰ったら聞くから」
母さんの怒鳴り声にも似た声を背に受け、僕は逃げるように家を出た。
「ふぅ。母さん説教長いからな…」
そんな事を言いながら、学校に向う道へと足を進めた。
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