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「ごめーん、待った?」
青いワンピースを着た可愛らしい女の子がこっちに走ってくる。
今日はユリカとデート。ショッピングモールで買い物した後、食事する予定だ。
デートの時はいつもユリカが1、2分遅刻するから、ぼくはもう慣れっこになっていた。
「いつものことじゃん。」
わざとらしく嫌味っぽく言ってみた。
「え~、いじわる~。全然、怒ってないくせに!!」
頬をふくらませてにらむユリカに笑顔を向けて、
「バレたか。」
ニカッと笑ってみせる。
本当にユリカは可愛い。天然な性格もユリカの魅力の1つだ。それに比べてぼくは全く可愛げがないよなと自嘲気味に笑った。
「アヤ、早く行こうよ!」
ユリカの声に我にかえると、ユリカが笑顔で手を振っていた。
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