あなたの大切な人になりたいよ

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平日の昼下がり、ぼくたちのお決まりのデートコースになっているこのショッピングモールには人がまばらに歩いている。 「ユリカ、そろそろお茶にしない?実は新しく出来たカフェが評判良いらしいよ。」 そろそろ歩き疲れたぼくは、ユリカに声をかけた。 「あれ?もう疲れちゃった?」 ユリカはかなり鋭い。これで天然なところもあるんだから、男にモテないわけがない。事実、高校生の頃からモテていた。 それに比べてぼくは昔から男勝りなところがあったからか、女の子にはモテるけど、男にモテたことはなかった。 「ユリカは相変わらず鋭いよな~。」 ぼくはまた、冗談めかしてユリカに笑顔を向けた。 それから2人で新しく出来たカフェに行くことにした。
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