1人目のお客さま

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次の日 空が赤く染まり始めた頃、 お店のドアの鈴が鳴りました。 昨日の男の子が息を切らして立っています。 「パン屋さん…!あ、あのねっ…!! ぼく、カナちゃんに言ったんだ! “ぼくのこと忘れないで”って…“ぼくはカナちゃんのこと、絶対忘れないから”って!」 パン屋さんは、静かに男の子の話を聞いています。 「それで…!パン屋さんのパンを渡したんだよ。そしたら…そしたらね…」
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