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“すき”って、とてもいい言葉だよね。
誰かのことを大切におもう。
とっても、すばらしいことだよね。
でもね、少しだけ考えてみてほしいんだ。
すきだから、自分をすきになってほしい。
すきだから、格好良くいてほしい。
すきだから、自分だけを見てほしい。
すきだから、すきだから、すきだから?
きみは、“すき”をなんでもプラスに変えてくれる言葉と、勘違いしていない?
“すき”は免罪符じゃない。
どんなことも許してくれるわけじゃない。
どんなに自分がすきだって、相手は迷惑なだけかもしれない。
安い恋愛小説みたいに(こんなことを言ったら怒られてしまうかな)、ただいま純愛の大バーゲン中!今なら大人気の中絶・浮気・死ネタストーリーもついて1200円!なんていうわけにはいかないんだ。現実はね。
でも、これも所詮2次元のおはなし。
現実ではない、架空のものがたり。
かわいいヒロインもかっこいい主人公もいない、ラブストーリーをするにはあまりにお粗末なぼくたちだけれど、
ほんのちょっとだけ、ぼくらのエゴイスティックな物語に付き合ってもらいたいんだ。
さあさあ皆さん、準備はオーケー?
出来ない!ってひとは電源ボタンを連打してね。
それでは、ぼくらのおはなしのはじまりはじまり・・・
だれにもないしょの恋物語
(その日ぼくは、海を見つけた)
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