ちだしこけし

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ウイィーン ずるり ずる ずる ずる ずるり ずる ずる ずるり …… 「ママ、へんなの、このおもちゃ……」 「まぁ、明日香、どこから、そんなもの……もってきたの!」 「うん、おもちゃばこ……」 「嘘ついちゃ駄目!……許しませんよ……」 「ほんとだよ……パパのおもちゃばこにはいってたんだよ。」 「そんなパパの玩具箱なんてありません、嘘つくとお仕置きするわよ……さぁ、それをママに早く渡しなさい!」 「うそじゃないもん、ほんとにパパのおもちゃばこ、あったもん……このおもちゃのなかまが、いっぱいいたよ。」 「まだ、デタラメ言うの……許さないわ、その玩具、ママに渡しなさい……」 「ダメだよ、ママに渡したら……このおもちゃをおまたに入れたり出したりするんでしょ……」 「まぁ、明日香、なに言ってるの……そんなこと、どうして……?」 「パパのおもちゃばこに写真がいっぱいあったもん……知らない女の人のハダカの写真が……いっぱい、いっぱいあったよ。おもちゃ、おまたにはさんで、血を出して、くるしんでる写真だよ。」 「まぁ、その玩具箱、どこにあったか教えなさい!」 「教えたらママがおもちゃ、おマタにはさんで苦しい顔するからダメダメだよぉ。」 「それは悪いオモチャなの、ママは使わないわ。明日、燃えないゴミの日だから……ママが捨ててあげるから……そのままにしておくと、沢山のハダカの女の人が苦しむからね。」 「ママ、捨ててくれるなら教えたげる。でも悪いオモチャ持ってるパパは悪い人なの?悪人なの………」 「ママが結婚したときは、良い人だったの、でも、そのオモチャを持っているとドンドン悪くなっていくわ……早く棄てないと大変だわ。オモチャ箱ごと棄てなくちゃ……」 「うぇーん、あすか、悪いオモチャでいっぱい遊んだから悪い子になっちゃったぁ……うぇっ、うぇっ、うわーん……うぎゃあぁ……」 「明日香、あなたは大丈夫だから……パパがもうじき帰ってくるから早く何処にオモチャ箱があるか教えるのよ、さぁ、早く!」 「うぎゃぁーん、あぎぃゃぁーん、うぅぇぇーん……ヒッグヒッグ……」 うぃーん、ずるりずるり…ういぃーん、ずるっずるっ…… ヴゥイィーン、ずるっずるっずるるっ………… 「あっあっ……ぐっ、ぐぎぃやぁあぁっ……」       -END-
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