94人が本棚に入れています
本棚に追加
/271ページ
「井上…俺…」
零れた涙が俺の頬に落ちた。
「石田…」
「…っ」
俺を押さえ付けていた腕を離し、
状態を起こした。
俺も起き上がり石田を見つめる。
石田は顔を手で覆って隠した。
「泣くなや…」
「…う…っ」
石田の頭をなだめるように撫でた。
「井う、え…」
「ん?」
「ずっと…一緒におってな?」
「当たり前やん」
だから、もう泣かないで。
君が悲しめば
俺の世界はたやすく陰るのだから。
→
(another SIDE)
最初のコメントを投稿しよう!