無形(粋×白)

4/5

94人が本棚に入れています
本棚に追加
/271ページ
ゆっくりと裕介の顔が近づいた。 キスや、 と思って目を閉じる。 でも実際の予想は外れて、 ふわりと頭を撫でられた。 「…裕、介?」 「満開になったら、二人で見に行こうや」 そう言って俺の目の前で手を広げた。 広げた手から、 さっきの桜がふわふわと落ちた。
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加