1話 なれなれしい男

4/32
前へ
/177ページ
次へ
「お前さぁ… 一緒にいる友達とかいねぇの」 「……うるさい。 ほっといてよ。」 はぁっとため息をついたのは あたしの元カレ。 ――雄司だ。 ダラッと着くずした制服。 かったるそうな姿勢。 本当に、 中学時代と変わらない。 ただ一つ言うならば…… 髪の色が 茶色くなったことくらい。 「しかもお前…… なんで メガネキャラんなってんだよ。 入学式から思ってた」 「いいでしょ。べつに。 雄司には関係ない。」    
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加