プロローグ

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冬の空。 身をさすような冷たい空気。 あたしはそんな中で 1人教室の椅子に座ってる。 手に持ったカイロだけが あたしを暖めてくれた。 (遅い……。 雄司……) ぶるっと体を震わせた時―― ――…ガラッ… 教室に扉の開く音が響く。 「……悪い。 結構待ったか?」 「ううん……」 教室に入ってきたのは あたしの待ち人。 黒崎雄司ークロサキ ユウジー    
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