395人が本棚に入れています
本棚に追加
冬の空。
身をさすような冷たい空気。
あたしはそんな中で
1人教室の椅子に座ってる。
手に持ったカイロだけが
あたしを暖めてくれた。
(遅い……。
雄司……)
ぶるっと体を震わせた時――
――…ガラッ…
教室に扉の開く音が響く。
「……悪い。
結構待ったか?」
「ううん……」
教室に入ってきたのは
あたしの待ち人。
黒崎雄司ークロサキ ユウジー
最初のコメントを投稿しよう!