1話 なれなれしい男

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「……?」 笑われた理由がわからないけど。 桜井君は 「はいはい」と言って 紙にお化け屋敷を追加した。 「じゃぁ、 明日みんなに聞いて多数決だな」 「うん。」 「じゃぁ今日は終了! 帰るか。」 「うん。」 あたしはかばんを机の上に置いて 荷物をまとめ始める。 「……あ。」 「どした?」 「……や…なんでもない。」 小説にしおりを挟むの忘れた。 今まではクセになって 忘れたことなかったのに。 あたしとしたことが 失態だった。 「宮坂ってさぁ。」 「…………」 「……バリア感じるよな。」 「……え?」    
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