第1章 エクストラ

25/25

445人が本棚に入れています
本棚に追加
/368ページ
一触即発の中、狼の亜人が爪を縮小させ、身体から力を抜く。 「この場は引くとする。  だが… 現実が何も変わっていない事を、覚えておけ」 「ローアン?」 カリストとナリーが戸惑う中、狼の亜人ローアンは後退する。 躊躇いつつも、カリストとナリーはローアンに続き、その場を離れていった。 少女の手は、震えていた。 兵器として宿命付けられた存在は、あまりに儚く、そして可憐。 ギャザリンは初めて、他者を護りたいと思った。
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!

445人が本棚に入れています
本棚に追加