強襲のドラギオン

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レザーナは、ギャザリンへ憎しみの矛先を向ける。 「貴様の強さは誰もが知っている。 それでも、何人が貴様に挑んだ? 数え切れないほどの命を摘み取っておきながら、貴様は何も感じなかったのか? 天災にも似た、貴様の脅威に立ち向かった者は皆、死を覚悟していた筈だ。 それでも挑むのは、譲れない何かが在るからだ!  貴様には分かるまい… 力の使い方も知らぬ、ただの道化に過ぎないのだからな!」 レザーナが淡く輝いた刹那、その姿が消える。 と同時にギャザリンの背後に出現し、白光する槍を横薙ぎに振るった。 虚を突いた筈の一閃だった。 しかし、ギャザリンは身を屈めてかわしていた。 驚愕するレザーナの両肩を、ギャザリンの漆黒のオーラの黒刃が貫く。 「うっ、ぐぁ…っ!」 レザーナは腕に力が入らず槍を手離してしまう。 慌てて強引に後方へ跳躍し、黒刃を引き抜いて着地する。 ギャザリンは、それ以上の攻撃を行わなかった。 骨と筋肉を断ち切られ、最早両腕を動かす事も出来ない。 だが、レザーナは脂汗を掻きながらも、依然殺意に満ちた形相でギャザリンを睨み付ける。
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