第1章 エクストラ

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還元される現象は意志によって定められ、その強さは集束した魔素量と現象の構築法により決められる。 人はそれを、魔法と呼んだ。 魔法の爆発に巻き込まれながらに、騎士達は無傷といかないまでも健在だった。 ギャザリンほどではないが、闇のオーラを操っている。 恐らくはそれで防いだのだろう。 「…っ!  さすがね…  けど!」 鳥の羽毛を持つ亜人、ナリーが剣を手に駆ける。 黒槍の雨が止んだ中、黒の騎士達とレジスタンス側は、白兵戦に突入していた。 「<アライ・ガラ・リズ>!」 角を持つ亜人、カリストが叫び、地面に凝縮した魔素を叩き付ける。 瞬間、地面が1人の黒騎士目掛け直線状に隆起、その真下から爆発的に岩塊が突き出した。 黒騎士は真横に回避しながら、漆黒のオーラを物理的な盾に変えて防ぐ。 岩塊に見える隆起物は氷塊だった。 地下水を操作し、性質変化させている。 魔法は多様性に豊んでいた。 黒の騎士達の操る漆黒のオーラもまた、魔法によるものなのだろうか。
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