恋愛ブック

初恋

僕の初恋は幼稚園児の頃です。幼なじみの同級生でした。
親同士も仲良しだったので自然とよく遊んでいました。
頭もよく、運動もでき、器用でかわいかったのでライバルは多くて大変でした。
その娘を巡ってケンカをふっかけられるのも、幼いながら何度もありました。
まぁ、正直ケンカはそこまで強いわけじゃないんで負ける事も多々ありました。
でもケンカした次の日は、彼女の前では、転んだと言い張ってました。

ケンカしたやつの中には、幼稚園で、僕と彼女が話するだけで『結婚！！結婚！』とか『チューしろ！』とかわざと茶化して彼女を困らせたりするファッキンなガキもたくさんいて、『好きってよ！どーするの？！！』とかむかつく女子が言ってきたり。とにかく幼稚園内は敵だらけで…
園内で、僕らはほとんど会話もなく、できるだけ関わらないようにしてました。
幼稚園が終わってから二人で遊んでる時が１番楽しかったです。
おもちゃの指輪をあげて結婚式の真似事してチューしたりもしました。
幼稚園に行く時や帰り道は手を繋いでました。
でもそんな幸せの日はあっという間に終わりました。
結構ケンカの強いやつが彼女を本気で好きだからタイマンをして負けたら彼女と一切関わらない。という今考えたらすっごく僕に不利や条件でタイマンをすることになりました。もちろん、その事は二人の秘密。彼女にも他の誰にも言わない。男同士の約束でした。

雨の降る公園
僕らは向かい合いました