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ヒグリット王国には人々のストレス発散と娯楽の場、そして王国の収入源としての大闘技場がある…。
その闘技場には燐国であるダリガーからも参加者がやってくる。
そしてあらゆる格闘技をマスターした猛者達が連日熱い闘いを繰り広げていた…。
「おい、今日はあのダークブリードは出ないのかよ?」
「昨日の激戦の疲れがあるじゃろうから今日出るまいて…」
いかにもギャンブル好きそうな労働階級の男が予想屋のジジィに無骨に質問している…。
「そうか、なら今日はあまり荒れないだろうな…」
「ん?お前さん、あのダークブリードにしてやられたとみえる…」
予想屋のジジィが不気味な微笑で語りかける。
「逆だジジィ!昨日はたんまりと儲けさせてもらったのよ!」
男は少し目を血走らせそう吐き捨てて賭博券売場から去っていった…。
「ぐふふ…確かにあのダークブリードはまだまだやりそうじゃわい。」
予想屋のジジィはまた不気味な微笑をうかべ呟いた…。
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