お手紙

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  今日は遠くに引っ越してしまった、 大好きな君からの手紙の返事を待っているのに、 今日はいつもの配達やさんが遅れてるみたい。 「まだかな? まだかな?」 お母さんが 「ねぇ、中に入りなさいな」 と言っても僕は首を横に振る。 今日はいつも、とんでく程好きなおやつだって後でいいんだ。 だって、手紙が届いたらすぐに気付いて、 すぐに読みたいんだ。 それを何度も何度も読み返して、 ‘大切な君へ’と入れて手紙を書くんだ! 僕の日常を書いて、写真も入れて、 最後の言葉はもちろん! ‘大好きだよ’って書くんだ。 「はやく手紙が来ないかなぁ……」 fin.  
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