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隣の椅子に座り携帯を見ていた浦正は、チラッと少し困ったような表情で俺を見た後、また携帯へ視線を戻した。
蓮「おい…無視すんなや。」
浦「ちょっと、待て…ブログ更新する。」
指先を動かし、携帯に必死な浦正。
俺より、ブログの方が大事なんか…
“待て”と言われたから、仕方なく待つけど。
――― 沈黙。
浦正の携帯を操作する音だけしか返ってこない。
周りでは、他の奴らがワイワイ騒いでいる。
暇だから、そっちに気を向けた。
寛「トイレ行こー。」
上着を脱ぎながら、寛兵衛が独り言のように、トイレ行きます宣言。
寛兵衛の様子に気づいた桃が「行ってらっしゃーい」と声を掛ける。
桃は、部長に髪をセットしてもらっている。
コジは、そんな部長をジーッと見てるし。
狂平は…いない。
どっかフラフラしてはるんやろ。
みんなの様子を見るだけでも、結構楽しい。
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