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そんな俺に気づいた寛兵衛が駆け寄ってきた。
寛「蓮くんもトイレ行く?」
まさかのツレションのお誘い。
浦正を見ると、まだ携帯画面に夢中。
蓮「暇やし、行こかな。」
大きく頷いた寛兵衛に手を引かれ、トイレへ向かう。
トイレで用を足し、また控え室へ戻ろうと廊下を歩く。
寛「今日もお客さん沢山だといいねぇ。」
蓮「せやなぁ。」
寛兵衛となんともない普通な会話をしながら、控え室へ歩みを進める。
すると、部長が扉から顔を覗かせた。
俺らを見つけると、手招いた。
曜「最後の打ち合わせするって~」
――――――――――――――
打ち合わせをし、それぞれ最後の準備をする。
出番まで残り僅かな時間を、みんなそれぞれ過ごしている。
浦正は何してはるんやろ…
蓮「浦ま…」
右隣にいるはずな浦正がいないことに気づく。
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