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左隣にいる寛兵衛に顔を向けると、寛兵衛も俺を見ていた。
寛「蓮くん…まーくん探してるでしょ?」
にっこり笑いかけられる。
寛兵衛は時々、鋭い感覚を発揮する。
その言葉も、事実だったワケで。
蓮「浦正、どこ行かはったか知っとる?」
寛「マネージャーさんとさっき出て行ったよ。」
蓮「そっか…。」
もう腐ベントが始まるっていうのに、さっきの続きの話が出来ないじゃないか。
こんな気持ちで、ステージに立つのも腐王に悪い。
俺らしくない。
今は、忘れよう。
腐ベント開始数分前に、浦正は戻ってきた。
普段と変わらない表情で、笑いかけてくれる。
そして、いつも通り、みんなで気合いを高め、ステージに挑む。
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