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休日の朝。
予定は無かったものの、目が覚めたのでベッドから起き上がる。
壁の時計を見ると時刻は、午前9時。
机の椅子に座り、携帯を開く。
電源をつければ、すぐにメールが受信された。
ついでに、今日は着信通知まで。
着信相手は…、浦正だ。
留守番メッセージは入ってはいなかった。
しかし、着信時刻が7時過ぎ。
何か急な用だったんだろうか。
浦正からメールがあるか確認する。
――― 無かった。
メールは、部長からの部の活動予定についてが一通、寛兵衛から一通。
寛兵衛は今日、俺の母に会いに俺の家へやってくる。
そのことについてのメールだった。
メール確認を終えると、俺は浦正へ電話をかけた。
呼び出し音が3回くらい鳴って、繋がった。
浦『もしもし?誰…?』
寝ぼけたような声。
蓮「寝ぼけてんのか?俺や、蓮次や。」
浦『蓮次…?……てか、寝ぼけてねーし。……で?何?』
変な間をあけて喋る浦正。
完全に寝起きやな。
蓮「俺んトコ、電話したろ?」
浦『はぁ?いつだよ…』
電話したことを忘れてるのか、若干機嫌が悪そうな声がした。
蓮「今日の朝。7時過ぎやったかな…忘れた?」
浦『…あー!!』
蓮「?!(うっさ…)」
思い出したようだが電話口で大声を出され、俺は思わず携帯を耳から離す。
しかし、すぐに電話口から声がしたので、また携帯を耳に当てた。
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