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ベッドへ腰を下ろし、なんとなく携帯を見る。
あれから、メールも着信もなかったようだ。
蓮「アイツ、待ってんのかな。」
浦正は俺からの連絡を待ってる。
根拠はないが、妙な確信はあった。
待っていても、アイツからは連絡は来ない。
蓮「しゃーないなぁ。」
携帯を手に取る。
――― と、すぐに携帯に着信が入った。
相手は………、寛兵衛。
蓮「もしもしー?」
寛『あっ、蓮くん?おはよー。』
いつも通り、のんびり優しいトーンの寛兵衛の声に、ほっとする。
蓮「おはようさん。どないしたん?」
寛『あのね。今日、蓮くんずっと家にいる?』
蓮「んー…多分、出掛けるわ。なんで?」
寛『ううんっ。出かけるんなら、いいんだ。』
急に、寛兵衛の声がより明るくなった気がした。
蓮「…?そか?今日は気をつけて来いよ?」
寛『うん。ありがと。蓮くんも気をつけてね、お出掛け。』
その後、2~3分話して、寛兵衛との電話を切った。
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