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携帯画面を見ると、時刻は12時になろうとしていた。
サッカー…何時からなんやろ。
やっぱり、浦正のことが気になっているらしい、俺の脳内。
携帯操作をし、発信ボタンを押す―――
発信先は、もちろん浦正。
呼び出し音が2回、今回はすぐに電話に出てくれた。
浦『………なに。』
思った通り、機嫌悪そうな声。
蓮「サッカー、誰か誘った?」
浦『…誘ってねーし。』
――― やっぱり。
蓮「お前…」
思った通りな返事が来たので思わず笑ってしまう。
浦『……なんだよ。っつーか、何で電話してきたんだよ?』
意地を張ってることが電話口から伝わってくる。
蓮「なんでって…浦正、俺からの電話待ってたんよなぁ?」
浦『…はぁ?!バッカじゃねぇの!なんでだよ。』
明らかに動揺している。
なんで、こういう時は素直にならないんだか。
これじゃ、埒があかない。
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