第1話

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そんな、雲の多いある下弦の月の夜、Jokerは一人の女に声をかけられた。 「貴方がJoker?」 雲間から覗く月明かりが不規則に女の長いブロンドの髪を照らす。 「だったら、何だ。」 一目で同類だとわかった。 同じ血の匂いがした。 「失礼。私はQueen(クイーン)と呼ばれているわ。」 切れ切れだった雲が途切れ、女の顔をはっきりと映した。
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