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サトミはその光景を見て不意に過去の自分を思い出す。
やめて……私の頭をいじらないで。
過去の声が聞こえる。
ヤメテ……
サトミは恐怖のあまり魔法を乱発する。
すると魔王は嬉しそうに笑った。
いい力だ……恐怖だね。君の力の根源。僕達魔族にとってのごちそうだ。
そこで意識が途切れる。
サトミは目を開けて辺りを見回す。
どれが過去でどれが現実なのかわからなくなる。
ただユージが倒れているのが目にはいる。
「ユージ!!」
叫ぶが動かない。
代わりにユージの目の前にいる魔王がこちらを向く。
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