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「ちょっと調べてみる必要がありそうだね」
魔王はユージにゆっくりと近づく。
「なにをする気だ?」
ユージは身構える。
「少し頭を調べさせて貰うだけだよ」
ユージは逃げなかった。いや逃げられなかったといった方が正しい。
魔王はゆっくりなのに逃げられる気がしない。
もしかしたらなんらかの魔法なのかもしれない。
どちらにせよサトミにはどうすることも出来なかった。
「止めろ……」
魔王はユージの頭に指を突きつける。
するとユージの頭の中に魔王の指が入っていった。
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