01:出逢いは突然。

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≪あたし、暇!ってことで入れてくんない?≫ そんな書き込みが。勇気あんな。そう思いながら書き込んだ人の名前を見た。 ≪誘≫ そうか、彼女は≪誘≫と言うのか。そんなことを胸の中で思いながらラックに置いてあったミルクティーの入ったマグカップに手を伸ばしながらなんて名前にするかを考えた。 「(無難に平凡な名前?片仮名とか良いよな。……コウキ、アキラ、トキ、シュウ…)」 あぁ、駄目だ。思い付かない。――…輝、なんて良いかもしれない。テル、だと違和感ありありなんだけど、漢字ならしっくり来るし。 一口ミルクティーを飲めば、それを置いて、キーボードに手を伸ばした。 .
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