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カタカタカタ。
部屋にはキーボードを打つ音と俺が聴いてる音楽の音とパソコンの起動音しか聞こえない。
「て、る…と。内容は、便乗的なもので良いか。」
≪名前:輝
内容:俺も暇だし、便乗して邪魔すんぜ?
わりと頻繁に来るかもしんねーし、宜しく!≫
多分きっと、そんな当たり障りの無いであろう内容を打ち込んで、送信。
返信を待つ間に、掲示板をお気に入りに入れておく。
5分後更新すれば、既に返事が来ていた。
≪名前:壱稀
内容:輝≫私、壱稀!宜しく頼むよ、輝?≫
≪名前:誘
内容:おっ、あたしに便乗か!
じゃぁ、同時期ってことど仲良くしてね?輝君。≫
「おーはや……。こっちは、かず、きかな。随分男らしい名前で。」
一人クスクスと笑いながらまた俺はキーボードを打っていった
≪名前:輝
内容:壱稀≫読み方かずき、で合ってるよな?宜しくな!≫
≪名前:輝
内容:誘≫アンタが入ってなかったら俺も入ってなかったからさ。ちょっと感謝してるぜ?(笑)
宜しく、誘。≫
送信ボタンをクリックして俺は肘を付いてぼんやり画像を眺めていた。
これがアイツらと―誘―との出逢いだった。
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