はじまりの女0

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「なんで?私でよければ話して」 この言葉をきっかけに、彼はぽつぽつと語り始めた 自分のやってきたことに自信を持って生きてきたのに、自信を無くすことがあった 自分の中では、こうしたい!という希望があるのに、現実はそうならない それを考えていたら、もう自分なんかダメだと思うようになった 大まかに言えばこんなかんじで落ち込んでいた 彼はサークル内で、自分が認められなかったことに苦しみ、現実から逃げようとしていた まぁ、弱肉強食なサークルだったから 「でも、男ってどうして名誉とかに生きるんだろう」 ほんとは心の底でこんな風に思っていた だけど私は私なりに一生懸命言葉を選びながら話した だって、嫌われたくないし
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