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「おはよう!天空寺さん」
教室が暖まってきた頃、クラスメイト達が教室に入ってきた。
「おはよう。今日も寒いわね」
「夕方に雪が降るらしいわよ。朝テレビで言ってたもん」
「あぁ、あのお天気おねえさんでしょ?あの人って…」
一緒に登校してきた子どうしで話が始まり、陽子を置いて自分達の机に向かっていった。
陽子はそれを目で追うと教室を出た。
一人中庭を歩く。
白い吐息が風に流れ、周りの草木を震えさせているように見える。
―…お水…ちょうだい…―
陽子はホースで散水した。
体感温度がさらに下がり、陽子は少し身震いした。
―…ありがと…ごちろうさま…―
頬笑むとホースを片付ける。教室に戻るとクラスの9割が登校してきていた。
最後であろう数人の生徒が教室に飛び込んで来ると、先生が入ってきて教壇に立った。
「はーい。出席をとりまぁす」
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