ギュウしてっ!

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「ふぅー。走ったからあっちぃわ」 元気はノートでパタパタと扇ぎ一息ついた。 「漣くん。おはよー!」 「……」 「漣くん。お・は・よ・う」 「……」 「れ~んくん」 漣はプイっと横を向いた。 ご機嫌ナナメだ。 「漣くん怒ってます?」 拓真が右隣の秀人に尋ねる。 「分からないよ。さっきまでフツーだったよなぁ?」 いきなり機嫌を損ねたのだから秀人もそうとしか答えられない。 「漣くん。どうしたんですか?」 拓真は漣に声を掛けた。 「……」 「ダメだっ」 拓真でもお手上げだ。
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