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漣は元気への想いを語り始める。
「あいしゅくんが痛い思いをしたのに、優しくできなくてごめんなさい。ホントはスッゴく心配だったんだよ。ものすごく痛かったでしょ?なのに、秀人くんとタクくんがバカだって言って笑ったから、叱ってあげたかったんだ」
「叱ってやりなよ」
慧がけしかける。
「うん!秀人くんもタクくんもあいしゅくんに謝りなよ。痛いんだから笑っちゃダメだろ!」
「え~~!!ピンピンしてるよ!!」
「バカだから平気でしょ」
「ダメだよ。謝ってよ!」
秀人も拓真ももう少し漣に叱られるのもいいかと思ったが、やきもきさせるのも忍びないので手を打つことにした。
「有栖川さん。ごめんなさい」
「有栖川くん。ごめんね」
この展開に元気は照れる。
「んふふ」
漣は満足したようで、ようやく唐揚げを頬張りはじめた。
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