拓真改造計画

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-ガチャ 「ただいま」 「お帰りなさ~ぃ」 「うッ」 真子の不気味な笑顔に殺気を感じる拓真。 (妖しい!?) 「妖しくないわよ」 「えっ!?」 いつもは秀人と元気の考えることを読み取る拓真だが上には上がいる。 「拓真ちゃ~ん。こっちにいらっしゃ~い」 (ヤバい!?) 「ヤバくないわよ」 真子に手招きされると体が勝手に動いてしまう。 嫌な汗が出てきたが、それでも足は真子の前へと進む。 真子はマジマジと拓真を見る。 頭の先から爪先までランクで示せば特Aだ。 なのに…。 「タクちゃんってイケメンなのにね。オシャレに興味ないのかしら?」 「何だよ?」 確かに拓真とオシャレは相対する場所に位置する。 ゲームとなると雑誌等で情報を仕入れる労苦を惜しまないが、ファッションに対しては無頓着すぎる。 休日は一日中パジャマで過ごすこともある。 国民的アイドルとして時代を風靡した真子は、華やかに自分を演出する男の子たちを多く見てきた。 真子は正統派アイドルとして活躍していた。 人気と実力を兼ね備えた真子には誘惑も多かった。 男性の魅力に接する機会は日常的でもあった。 夫の和真もテレビを意識してか、必ずポイントとなるものを取り入れたコーディネートを心掛けている。 祖父の勇真もポケットチーフにこだわりを見せている。 なぜ拓真だけがこうなのか。
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