お受験への道-拓真篇

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-ピコピコ 「いけ!いけ!」 -ピコピコピコピッピピー 「あー!!ダメだぁ~」 《ぎんざぁ~》 車内アナウンスが銀座到着を知らせる。 「あーぁ」 拓真はランドセルを背負い帽子を被りなおした。 -ピコピコ 改札を出て、 -ピコピコ 地下直通のデパートに入った。 -ピコピコ ケーキが並ぶ売り場を素通りして、 -ピコピコ エスカレーターで地上階まで上がり、 -ピコピコ 外に出た。 -ピコピコピッピッ 太陽を避けるように日陰を歩き、 -ピコピコ ガラス張りのビルに入った。 -ピコピコ エレベーターに乗り込み7Fのボタンを押す。 -ピーー 手にしていた携帯ゲームの電源を切り、背中のランドセルに投げ入れた。 壁の鏡を見ながら服装と髪型を整える。 ほどなくして7Fに到着すると、鏡に向かい笑顔を作った。
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