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「ヘルパーね。だったら、俺が漣くんと一緒に住んじゃう!ねっ。そうしようよ」
元気は漣の食べかけのピザをパクリと食べた。
「えっ!!ホント!?アリスちゃん、マジでお願い!!あっ、でも、俺まだ本採用じゃないし、給料少ないけどいい?」
「家賃が半分になるんだから大丈夫だよ」
何やら話の方向が怪しくなってきた。
元気が一緒に住むと言い出した。
「俺、何も出来ないよ。面倒くせーって思っても見捨てるなよ」
「毎日、笑顔を見せてくれれば幸せだよ。漣くんは、俺に何をしてほしいの?」
「ご飯作ってぇ」
「あーんしてね」
元気は赤くはにかんだ。
「休みの日はどこかに連れて行けよ」
「海と山どっちに行く?」
「山。アリスちゃんにおんぶしてもらえるもん」
「海だったら、おんぶと抱っこどっちにする?」
「うんとね…抱っこ。アリスちゃんの顔が見えるからね」
お酒のせいもあるが、元気と漣はかなりのバカップルだ。
慧と拓真は呆れて開いた口が塞がらない。
「有栖川さん。漣くんと住んだら、あなた3日で腰痛になりますよ」
拓真のアドバイスを聞く元気ではない。
3日どころか秒殺されるのがオチだ。
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