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うつむいたままのAサンを
ただ眺めることしかできなかった私。
労いの言葉を掛けようと思ったが
超年下の私が
労いの言葉をかけたところで
Aサンの心を傷つけてしまうだけなんじゃないか…
そんな思いが頭をよぎり…
首元まで出かかった言葉を飲み込み
沈黙を守り続けた。
息子もAサンと私の会話に入ってくる様子も無く
いつの間にか社内に戻っていた同僚も完璧なまでに存在感を消し去ったままで
私に全てお任せですよ的な表情を浮かべてやがった。
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