いっそこのまま溺れたい

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「骸、寒くないか?」 「慣れました」 「痛くないか?」 「大丈夫ですよ」 必ず彼は僕の体を気遣う。 僕の居場所を見てしまった人間だからだろう。 一度は敵だった人間を心配するなんて甘ちゃんだ。 だけど その優しさが嬉しくも切ない。 「ごめんな?俺何もできなくて…」 「君が謝る必要はどこにもありません」 「でも…」 「君は毎日ここに来てくれるだけで僕は十分なんです…それに君の笑顔は僕の生きる糧になる」 それは偽りのない僕の本心。 「骸…お前がそういうなら毎日きてやるよ毎日抱きしめてキッ…キスだってしてやるから///」 最後の方は頬を赤くしながら言う君が愛おしい。 「君からなんて貴重ですね…」 「特別だからなっ!」 「クス…もちろん」 にこっと笑って見せるとまた顔が赤くなる。 ああ…本当に かわいい しばらくお互いに抱き合った。
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