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メリカはそれに頷いて答えると、何故かジクスの方へとトコトコと歩いていく。
それを見た2人は不思議に思いながら席を立ち、メリカの後ろを着いていった。
「君が教師ねぇ、大丈夫?」
「当たり前だろ。教えられるだけの知識もあるしな」
ジクスはメリカが友人と合流したのを確認してからカウンター席に座り、マスターと話をしていた。
マスターは少し長めの焦茶色の髪を頭の後ろで束ねており、目元には少々シワが目立っている。
その口髭を生やした顔には穏やかな微笑みを浮かべており、ジクスと話すのを楽しんでいるようだ。
「君がそう言うなら大丈夫だろうね。教師になってもここには今まで通りに来る?」
「今まで通りは無理かもしれねえけど、月に3回は来ると思う」
2人がそう話していると誰かがジクスの服を軽く引っ張ったので、ジクスはそっちを向いた。
そこにはメリカ達が立っており、ジクスは首を傾げて3人を見ている。
ちなみに3人の内、サーシャが一番背が低く、メリカとサラは同じくらいなので、サーシャはどちらかの妹のように見える。
また、サラはキリッとした紫色の目で、サーシャはパッチリとしたピンク色の目なので、並ばれるとサーシャがどうしても幼く見えてしまう。
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