最強の彼、学園へ

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 ジクスがトラストのマスターと話をした次の日、現在ジクスはブロンドのウェーブのかかった髪の女性と一緒にレイフォードの部屋にいる。 「なあティーナ」 「はい、何ですか?」  ジクスがレイフォードを見た後に女性の方を向いて名前を呼ぶと、ティーナと呼ばれた女性は微笑みを浮かべたままジクスの方を向いた。  女性はキリッとした、凛とした印象を受ける青い目をしており、顔には無駄な肉がついておらずその印象をより強くしている。 「おまえレイに何したんだ?」 「依頼が来たその日に言わなかったことと、こちらの都合も考えずにいきなり明日から教師になってと言ってきたので、少々灸を据えました」  ティーナは少々と言っているが、レイフォードの頬は腫れていて目の回りは痣になっている。  ジクスは軽い気持ちで報告を任せたことに少々申し訳なく思ったが、あまり気にしないことにした。 「じゃあ俺達は学園に行く。わかってると思うが、ドラゴンが関係している依頼が来たら俺に連絡しろ」 「うん、わかってる。でも連絡してから3日以内に来てくれなかったら、こっちで処理するからね」 「心配すんな、遅くても次の日には終わらせてやるよ」  レイフォードの言葉にそう返すと、ジクスはティーナを連れて部屋を出た。  それを見たレイフォードはボロボロの顔のままで自分の仕事を始めた。
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