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指を鳴らした途端、レイフォードの目の前に1枚の紙が出現し、紙はレイフォードが指を再び鳴らすと男の前へと飛んでいった。
「その紙を読んでくれ。なんでギルドから教師を派遣するかが書いてあるから」
「いや、口で説明しろよ」
男はそう言いながらも紙に書かれていることを読み始めた。
「……へぇ、理由はわかった。でも俺が行く理由がわからない」
読み終えた男がそう言うと、レイフォードはニッコリと笑って口を開いた。
「君は人間の常識とか何も気にしないからね。君ならどんな生徒でも平等に接するでしょ?」
「あー、なるほどな。ったく、人間はなんでそう上下関係とか権力とか気にすんのかね」
レイフォードに言われた男は、紙をヒラヒラと揺らしながら呆れたような口調で言った。
そしてフゥッとため息を吐くと、紙をスッと滑らせるようにレイフォードへと飛ばした。
それを見たレイフォードが指を鳴らすと、今度はその紙が最初からなかったかのようにフッと消えた。
「行くのは俺だけか?」
「いや、あと1人副担任として行く。その人はジクスが決めていいよ」
「じゃあティーナを連れていく。んで、いつから教師やるんだ?」
「明日」
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