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「ふむ……まあよかろう。
ちと魔族に対する認識も間違っとる奴じゃ、そうしてくれれば普段の態度や認識を改めてくれるかもしれんしのう」
ジクスの言葉に学園長は少々悩んだようだが、そう言うと騒がしい職員室から出た。
ジクスとティーナもそれに着いていき、ジクスは廊下に出るとすぐに名簿を開いた。
「教室まで案内する。着いてきておくれ」
「わかりました」
ティーナは学園長の言葉に答え、歩いていく学園長の後ろを名簿を見ながら歩くジクスに注意しながら着いていく。
教室に向かう途中でジクスは名簿を閉じると、嬉しそうに微笑みを浮かべた。
「ジクス、どうしたんですか?」
「クラスに知り合いがいるんだ。それに、レミアもいた」
ティーナの質問にジクスが答えると、ティーナは目を見開いて驚いていたが、その表情はすぐに微笑みに変わった。
「そうですか……久しぶりに会いますね」
「2人とも、レミアを知っておるのか?」
「知ってるよ。俺とティーナの娘のような存在だからな」
2人の会話を聞いていた学園長が質問すると、それにジクスが答えた。
その表情は先程と変わらない微笑みで、隣にいるティーナも同じように微笑んでいる。
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