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「レミアはこっちではどうなんだ?」
「一言で表せば寡黙じゃな。教室では1人で本を読み、授業が終わればすぐに寮に帰ってしまうから、友達もおらんようじゃ」
学園長がジクスの質問に答えると、それを聞いた2人は苦笑いを浮かべた。
「やはり自分から話そうとはしないんですね……」
「みたいだな……」
2人が困ったように呟いた直後、学園長が立ち止まって2人の方を向いた。
「ここが君達が担当するクラスじゃ。昨日の夕方にギルドマスターから連絡があってのう。
今日は新任の教師の紹介があって、いつもより10分早く来いと言ってあるから、既に全員がおるはずじゃ」
学園長はそう言うとドアを開けて中に入り、職員室のときと同様に2人もそれに続く。
3人が入ると生徒の話し声で騒がしかった教室は静かになり、3人には生徒の視線が注がれる。
「新任の先生の紹介をする、席についておくれ」
学園長が言うと、生徒は各自の席に座っていく。
その際、口を少しだけ開けて固まっていた水色の髪の女の子を、赤髪の女の子が席まで引っ張っていったのを見て、ジクスはクスッと笑った。
次々と自分の席に生徒が座っていく中、席に座って本を読んでいた少女が本を閉じて立ち上がり、ジクスの方へと歩いていく。
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