最強の彼、学園へ

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「少々予想外のことがあったが、紹介する。 ギルドから派遣してもらった、ジクスとティーナじゃ。 今から自己紹介をしてもらうが、途中で遮ったらジクスがチョークを投げる」  学園長はそう言うと、どこからか未使用のチョークが大量に入った箱を取り出し、ジクスに渡した。  ジクスはそれを受け取ってニヤッと笑うと口を開いた。 「今名前だけ紹介されたが、俺がジクスだ。カルトスとかいう大馬鹿野郎のせいで教師に」 「待ちたま「はいドーン」」  ジクスの言葉を遮って立ち上がった、金髪の小太りな男子生徒の言葉は最後まで続かなかった。  生徒が立ち上がった瞬間にジクスがチョークを投げ、凄まじいスピードで放たれたチョークが額に直撃したからだ。  生徒の額には白いチョークの跡の綺麗な円が残っており、生徒はそこを手で押さえてジクスを睨む。 「僕にこんなことをしてただで済むと「再びドーン」」  ジクスが再度投げたチョークは額の手で押さえられていない部分に直撃し、生徒の額のチョークの跡が1つ増えた。  他の生徒はそれを見て笑いそうになるが、口元を手で押さえて堪えている。 「座れカルトス。自己紹介ができねえだろうが」 「うるさい、僕に命令するな! 僕は上流貴族の息子で、あの【ドラグーン】とも知り合いだぞ! 彼に頼めば「もう1発ドーン」」
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